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zoom RSS 引き続きイクシ・デジタル400について考えていたら、ついにコンタックスTVSデジタルに辿り着いた

<<   作成日時 : 2016/03/25 08:47   >>

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今回はまあタイトル見ただけで「ついにここまで来たか…」と呆れてしまうでしょうが、これもまた名機と言うかある意味変態と言うか、知ってる人には相当有名なカメラですね。
こないだからイクシ・デジタル400のこと考えててあれこれネット見てたらこのカメラにつながっていったんですが、共通点はあるようなあんまりないような、はっきりしてる共通点は発売が2003年というくらいですかね。
まあ前にも書いたようにイクシ400も、デジカメじたいが高かった当時としても割と高めのクラスで50000以上したのですが、片やTVS-Dは10万以上ですから、倍の差があるわけです。
ただまあTVS-Dの方はプレミア価格と言うか、このあたりは分かってる人には当然のことと思いますが、正直写真の質での値段ではないですよね。
チタンだの何だのの外装、あとはパナソニックの時に書きましたが、パナが作ってるのにライカの名前になったとたん値段が跳ね上がるのと同じで、京セラが作ってるけどコンタックスの名前で出してるのでその分の値段というのも大いにあるんじゃないかと。
で、そしたらそういったプレミアムな部分を差っ引いたらどれくらいなんよ? と考えたら、私見では半値、つまりイクシ400とどっこいどっこい程度なんじゃないかと推測してます。
ただもちろんイクシというシリーズはあくまでオート主体であって、いろいろ設定をいじって自分好みの写りを得るというものではなく、そういう目的であればパワーショットシリーズに行くべき、で、一方のTVS-Dはさすがにハイエンドだけあって後者の使い方のようですから、両者、タイプとしてはけっこう違います。
その違いを認識しつつ、イクシ400は素子を大きくしたりといった部分で画質を求め、撮るのは簡単だけれどもそれなりの画質を得たいというニーズに合わせた機種のようです。

と、早くもちょっと本題めいたことに入りつつありましたが、ちょっと戻って、このコンタックスTVSデジタルというカメラ、以前から知ってることは知ってました。
GRのこといろいろ調べてると、フィルムの時代からハイエンドなコンパクトカメラというジャンルがあって、GRのほか、コンタックスってメーカーがある、と。
今回ようやくそれがTシリーズだと認識しましたが、チタンやら何やらの外装でどうのこうの、つまり今回のTVS-Dというコンデジがあるというのも以前から知ってました。
写りもいろいろ評判はあるのでしょうが、それより前にそういった外装面でのこだわりなんかばかりが喧伝されるもんだから、私なんかは当然「ケッ! しゃらくせえ」ですよ。
「何がチタンだ!? こちとら質実剛健のGRだよバカヤロー」と。
ま、GRもマグネシウムというこだわりがあるわけですが、これは別に外装からは分からず、あくまで耐久性や軽さのためでしょうからね。

といった先入観があったものの、よく見てみるとTVS-DはGRとはタイプが違って、あくまでズーム機。
で一方、使い方は違うものの、イクシ400と仕様を比べると、けっこう似てるんですね。
まずレンズの35mm換算焦点距離は、TVS-Dの方は35〜105mmの光学3倍ズームで、400の36〜108mmとほぼ同じ、F値も2.8〜4.8で400の2.8〜4.9とほぼ同じ。
素子も両者1/1.8型と同じ大きさのCCDで、ただ画素数はTVS-Dが500万画素で400は400万画素です。
こう見ると、画質に関係するスペックとしてはほとんど同じということになり、それでいてTVS-Dはある意味伝説的な名機のような面があり、またコンタックスというブランドじたいがある種神格化されてる面もあるみたいなので、俄然その写りに関心が湧き、であればスペックの似ているイクシ400と撮り比べてみたいなと思ったわけです。
まあでもかなり昔の機種ですし、中古もそれなりの値段がするようですから、買うつもりはほとんどないんですけど、まああれやこれや見て、買わない理由を一生懸命探してるわけです。
一方、じゃあイクシ400の方はどうなのよということで、さらにいろいろネットさまよっている、と。
数は少ないながらもTVS-Dとイクシ400を同時に話題にしてるサイトもあったりして、コンタックスに比べりゃ400なんざ「その他大勢」だという感想や、あるいは400もそれなりに良いんじゃないかという心強い評もあったりしました。
あとはもちろん私なりにいろんな撮影例を見たりもしましたよ。
ちなみにTVS-D、あるいはこれはツァイスのレンズ全般に言えることのようですが、シャープでコントラストが強めの写りというのが特徴のようですね。
このあたり、実際の例を見てもあんまり分からない(正直私の目では、同じ被写体を同じ条件で撮ってもらわないと、いくら数見てもそのカメラの特徴ってあんまり把握できない)んですが、うーん、正直あんまり良いと思えるものはなかったですね。
おかげで、何とかしてTVS-D手に入れて撮ってみたいという思いも湧きませんでした。
シャープという特徴なんかに関しても、評価はいろいろですね。
昔からシャープだとは言われているものの、例えば日本のメーカーで言うところの解像では大したことはなく、むしろ解像はそこそこで質感表現がすごいのだ、とか。
ただまあどういう写真が質感表現がすごいのかってのもよく分かんないですし、愛用してる人がたまに言うところの「他人が撮った質感表現がすごい写真を見て、自分も買ってみたくなった」というすごい写真ってのがどんなもんなのか、検索して撮影例はたくさん見ましたし、「こういうのがTVS-Dらしい(≒ツァイスらしい)」という例も見ましたが、正直「ふーん」って感じで、特に良いとも思えなかったんですね。
まあおかげでこのカメラを買うこともなく済みそうなんですが…。

片やイクシ400、これも調べてみると画質には定評があったらしく、しかも発売当時はよく売れていたようですね。
こちらも名機という評がちらほら。
何だかうれしい情報でした。
売れた数が多いということで中古も数が多く、値段はもはや二束三文のような状態らしいです。
あとは評価としては「記憶色重視」とか「色乗りが良い」といったものも見かけ、前者は前回書いたニコンとキヤノンの感想につながりますが、後者はいわゆるこってりとした濃いめの色とか派手な描写という意味ではちょっと違うかなと思っていて、よく言う「発色の良さ」という意味でなら当たってるかなと思います。
発色の良さというのは派手だとかビビッドという意味もあるでしょうが、ここで言うのはそういうことよりもむしろ素直な写りで、かつ平板にはならず、何度も言うように「パッと見てきれいな」、ただねむい画をそのまま出すんじゃなく、ねむければ不自然にならない程度に適度に補正して記憶色にしてくれるような写りですね。
いずれにしてもイクシ400も画質面ではけっこう評判は良いようです。

で、私なりのイクシ400の感想ですが、以前ポラロイドt1455とフジXF1の試写をした際、イクシ400もちょろっと試写していて、そこでも書いてるように解像は上々です。
最近のように画面の隅までやらしく見るようになった目で見ると、隅っこは甘いですが、それも範囲としては狭めで、それ以外はけっこう解像は良く、ほんとXF1クラスと同レベルじゃないかと思います。
2003年っちゃ、仕事でもまだまだアナログの写真をスキャンして使ってた頃なんで、初めてまじまじとデジカメの写真見た時は、その精細さに驚きましたよ。
それは、今デジカメの写真見慣れた目で見ても、良い画質だと思います。
あと画素数が少ないのはデメリットではありますが、今から考えれば、1/1.8の素子で400万画素って、逆にけっこう贅沢な使い方ですよね。

しかしですね、今回またいろいろと考えさせられましたよ。
TVS-D、またツァイスでよく言われるコントラストっていうのも、好みにもよりますが、良いもんだか良くもないもんだか…。
コントラストって、ダイナミックレンジ、いわゆる昔からの言い方でいうラティチュードってやつですか? それとも関係していて、ちょっとごっちゃになっちゃう感じでもあるんですが、考えたら一種正反対なものでもあり、良い写真、これは世間でいう優等生的な意味での良い写真と、あくまで自分で良いと思う写真は必ずしも一致せず、それどころか得てして正反対のこともあり、そういった諸々引っくるめて何が良い写真なのかということを考えさせられました。
私見では、高コントラストってのは音楽で言えばドンシャリみたいなもんで、ある意味広レンジとは相反するもので、ある一定のレンジ内に高密に要素を詰め込む面があるので、パッと見は派手なんですが、中間調が痩せるんじゃないかと思うのです。
でも一方、ツァイスはリッチな中間調の描写、なんていう評もあって「どっちじゃい!?」と思います。
このあたりはまだよく分かんないですね。
ただコントラスト重視だとシャドーとハイライトをきつめにすることだから、相対的に中間部は落ちる(シャドーやハイライトとの差が大きくなる)ことになりますね。
個人的にはこういう方向はあんまり好きではないです。
かと言ってレンジ重視で白飛びと黒潰れをとにかく避けるというのもどうかと思いますが、うん、普通に考えたら白飛び・黒潰れはないに超したことはない。
実際、TVS-Dの撮影例を見ても、白飛びしてる部分が多いのが気になりました。
あと、コントラストとレンジの話で言うと、まあ確かにレンズのコントラストが強いのは良い、一方、それを受け止めるだけのレンジが感材側にないといけないんじゃないかと。
オーディオでいうところの、録音時にレベルが大き過ぎて音が割れちゃってるのが白飛びとか黒潰れだと思うので、高コントラストを受け止めるレンジが感材にないと、レンズの良さが引き出せないんじゃないかと思います。
TVS-Dで言えば、まだ発展期だったと思われる素子ですね。

うん、このあたりの話はちょっと難しいです。
まあイクシ400も白飛びしがちなんですが、要は少なくともTVS-Dもイクシ400と比べて特にすごいと思う写真はなかったということで、とりあえず入手しようという気持ちは収まった、と。

で、あとはちょっとツァイスについていろいろ調べてるうちに気付いた疑問とか。
ツァイスってのは上記パナの時に書いたように、レンズではライカより良い評価のようですが、カメラとしては今一歩のようで、長らくカメラ全体も作りつつも、どちらかと言うとレンズをどこかのメーカーに供給してカメラを作ってもらうという形態が合ってるみたいですね。
それでいろんな所と提携したりしてきたみたいですが、これがなかなか面白かったです。
まずペンタックスとの提携を模索したものの、ペンタから拒否られたとか?
まあ名前的にペンタックスがコンタックスのカメラ作ったりしたらギャグとしか思えませんが、その後の流れを見ても何となく分かるように、やはり光学から出発して自社でレンズ作ってる所とはさすがに難しいんでしょうね。
その後はヤシカと、そしてヤシカを買収した京セラがコンタックスを作る、と。
となると、その後パナがライカのカメラ作ったのと同じじゃね? と思ったんですが、TVS-Dについてははっきりした記述は見付からなかったものの、どうやらレンズはツァイスが作って供給してたみたいで、パナがライカのライセンス下でレンズまで作ったっぽいのとは違いますね。
うん、これだったらギターで言う「オービル・バイ・ギブソン」(ピックアップは本家ギブソンのを使ってますよ)と同じなんで、これは本家名義で出してもギリセーフかな。

で、その後京セラがカメラ事業撤退でコンタックスブランドは休眠状態になったというのは把握したんですが、これってつまりブランドは京セラが保有してるってことですよね。
うーん、休眠させるくらいなら、どっかに売却するとか、いやそもそも、ツァイスという会社は普通に存続してんのに、コンタックスブランドはいったん自社に引き上げないんですかね。
レンズだけで、もうカメラ本体はやる気はない、と?
でも、いったん京セラから買い戻して、またどこかのメーカーに託すとか、ツァイス本体もどっかに売却されてとかだったら仕方ないですが、普通に存続してんのに自分とこで立ち上げたブランドを放置って、ずいぶん冷たいもんだなと思いました。
裏事情はいろいろあるのかもしれませんが、こういう例ってあんまり見かけないんで、傍目からはそう見えましたね。
という所まで来ると当然次の話はツァイスレンズ付けてるソニーに行くわけですが、うん、コンタックスブランド、ソニーがやりゃいいじゃん? と思うのが人情ってもんです。
ただまあソニーもプライド高そうだからなあ、完全に自社の名前付けずに出すのは嫌がりそうな気もします。
京セラがカメラ撤退する当初はソニーに売却という話もあったかもしれませんが、ソニーが蹴った、とか?
でもそんなだったら、よくツァイスも自社のレンズ使うのをソニーに認めたなと思うのですが、このあたりも、コンタックスに思い入れがなかったんでしょうかね。
ソニーがミノルタのカメラ事業を買収した経緯もよく分かりませんが、リコーがペンタックス買収してもペンタブランド残してるのと違って、αというシリーズ名は残したもののミノルタという名前は使ってないですから、あくまで自社銘で本体は作るよということなのでしょうか…。
で、ツァイスも調べてみるとライカと同じくライセンス生産も許可してるようで、ソニーのαに付けるレンズはツァイス製っぽいですが、RXシリーズなんかのコンデジのレンズはどうもソニーがライセンス生産してる感じのようです。
まあそんなこんなあって、ツァイスにもけっこうがっかりな感じです.
ツァイスレンズの描写を味わいたかったらソニーのカメラを使えば良いということになりますが、一眼の方はともかく、コンデジのほうはパナと同じくソニー製ツァイスということになれば、もはや使う気も起きず、といった感じです。
もちろん一眼用の交換レンズにしても、実際の製造はソニーがやっているのであれば同じですね。

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見せてもらおうか? ライカレンズの実力とやらを
また最初に余談になりますが、ペンタックスのフルサイズであるK-1、いよいよ出るようで、サイト見るとなかなか興味深いです。 とりあえず、気合い入りまくり。 他社であればフルサイズで複数機種展開しているのが当たり前ですが、ペンタではこのK-1にすべてのリソースを注入している感じにも見えます。 そして「ペンタックス・グリーン」ならぬ「ペンタックス・ブルー」なんちゅうのがあるとは知りませんでした。 それから、忠実な色ではなく記憶色を目指しているとのこと、また特に風景には重点を置いているよう... ...続きを見る
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